トラベクトームとは?

手術手技

  1. 耳側角膜を1.7mm切開
  2. 粘弾性物質を注入
  3. TrabectomeTMを挿入
  4. フットプレートの先端をシュレム管に挿入
  5. 時計回り、および反時計回りに各45-60°ほど切除
  6. 眼内に残存している粘弾性物質、および逆流性出血を除去
  7. 必要に応じて角膜を10-0ナイロン糸で縫合


症例と成績

手術症例

対象

平成20年2月5日より術後4週間以上経過観察可能であった10例11眼。(うち1例2眼は白内障同時手術)
年齢:37~89歳(平均68.3歳) 右眼4眼、左眼7眼
術前眼圧:16~38(平均25.5mmHg)

緑内障病型

原発開放隅角緑内障…1例1眼
落屑緑内障…6例6眼
ステロイド緑内障…2例3眼(2眼白内障同時手術)
術後続発性緑内障…1例1眼


手術成績

術中合併症

出血で視認性が悪化し、切開継続困難な症例はなし
眼圧低下時に虹彩が創口に陥頓した1例のみ1針縫合

術後1日目

瞳孔領までかかる前房出血、浅前房、創口漏出はなし
眼圧10~25(平均16.9)mmHg(術前抗緑内障点眼続行)

術後4週目(原則術後1週間で抗生剤、ステロイド点眼中止)

眼圧12~23(平均16.2)mmHg(術前抗緑内障点眼続行)
視力0.4~1.5(術前より3段階以上悪化なし)
内皮減少:術前2367±399→ 術後2194±770(7.3%減)

術後出血

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海外での手術成績

眼圧
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点眼数
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【術前眼圧18mmHg以下の患者の場合】
眼圧イメージ

点眼数
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生存曲線
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